ソニー、中国のプレステ海賊版生産組織の実態を明らかに=英紙 by Excite エキサイトニュース
こういった記事を読むと「中国はけしからん!」って思いますね。
まあ、確かにそうなのですが、ビジネス的には、中国市場の重要性が更に明らかになったと言えるでしょう。
5万円、10万円で殺しを引き受けちゃう猛者がいる中で、5年間もこういった調査をすることは、そんなに簡単じゃないですよ、たぶん。
昨年(2003年)の12月に掲載された日経BP BizTechからの記事を引用したいと思います。
ソニーのプレステ2が中国に上陸、10カ所の主要販売店で発売=中国の21世紀経済報道 by 日経BP BizTech(リンクはすでに死んでます。Googleのキャッシュはこちら)
「われわれには、すべての海賊版が一掃されるのを待ってからおもむろに市場に参入するなどという選択肢はなかった。まして、対するのが巨大な中国市場とあってはなおさらだ」。今年9月、ソニー中国の会長、正田紘氏は、メディアにこう語った。
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またソニー中国の社員によると、2003年度上半期(2003年4−9月)、SARSの影響を受けながらもソニー中国の売上実績は前年同期比で50%以上も増えたという。「われわれの望み、それは東アジア地域がソニーのグローバル発展の推進エンジンとなることだ」。ソニー東アジア地域代表の森尾稔氏は10月、現在の中国市場がソニーにとっていかに重要であるかをメディアに対して明言した。
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しかし今、プレイステーションというソニーのドル箱は値引きスパイラルによって、売り上げが減り始めている。2003年度第1四半期は、「PS2に対する需要も減少」という報告まで出ている。この憂い多き年、PS2を早急に中国に投入する以外にソニーの選択肢はないのだ。
これは、ソニーが中国の深刻な海賊版ゲームソフトの流通とハードウエア本体の密輸や違法改造に対して、突然「見て見ぬ振り」をし始めた理由ともなっている。
冒頭に紹介したソニー中国の正田会長の発言を受け、業界筋も「現在の状況では、ソニーは海賊版うんぬんまで手が回らない」と分析している。
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昨年12月の段階では、海賊版覚悟でPS2を発売開始したこと、そして現在、ようやく、海賊版対策に乗り出せる状態にまで、ソニーの中国ビジネスが整ってきたことがわかります。
どうでもいいけど、日本のニュースソースは、すぐにアクセスできなくなっちゃいますね。
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