規制に直面する中国のブログ
Chinese blogs face restrictions (BBC NEWS)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/technology/4617657.stm
中国政府は、他のウェブサイト同様、ウェブフォーラム、チャットルーム、ブログも監視する計画を発表した。
中国でのウェブサイト運営は、以前より、公式な登録が必要であった。
当局は今回、ブログも管理下に置くべきとの決定を下した。
報道支援団体、国境なき記者団(Reporters without Borders)は次のように語る。これにより「中国政府が、より効率的にオンラインニュースと情報を管理することになる」。
個人ブロガーは、サイト管理者の完全な身元証明を登録する必要がある、とMII(中国情報産業省)は述べた。
登録がない場合、商業発行者(訳注:おそらくブログ運営団体)と広告主には、最大100万元(約1,300万円)の罰金が課せられる。
すべてのブログとウェブサイトは、6月30日までに登録を済ませる必要がある。
「心配する必要なし」
「インターネットは多くの人の役に立ってきたが、同時に、セックス、暴力、いんちきな迷信、その他有害な情報といった、多くの問題を引き起こし、人々の精神を汚してきた」。新法が必要である理由が、MIIのウェブサイトで述べられている。
リアルタイムでサイトを監視し、個々のウェブサイトのアドレスと登録番号とを照合するシステムを政府は開発した、と声明は述べている。
ブログはしばしば、言論の自由が限られている国々において、支配権力に反対意見を述べるため手段として使われている。
新法は、中国共産党へ足並みを揃えようとしないブロガー達を痛めつけようとしている、と国境なき記者団は言う。「中国国内でホストされるサイトで、実名で記事を書き続ける人は、政治的な話題を避けるか、共産党のプロパガンダをただ繰り返さなくちゃならないだろう」。「遠慮なく発言するオンラインサイトを海外に追い出して、中国のフィルタリングシステムにより、中国国内からアクセスできないようにするのが当局の狙い」と付け加える。
公式な数字によれば、約75%のサイトがすでに新法への登録を済ませている。
5月には、多くのブロガーが、登録しなければあなたのブログは違法になりますよ、とのEメールを受け取っている。
しかし、匿名の中国人ブロガーは国境なき記者団に語っている。MIIに登録依頼の電話をしてみたら「インディペンデントなブログに発行許可が下りることなんてないから」心配する必要ないって言われた。
参照:
中国がサイトの規制を強化、未登録サイトを閉鎖へ=記者団体(ロイター)