がびのテラスさんの
日本で報道されない「津波後のタイ」より。
悲惨な津波のニュースはいまだに日本以外の国々ではトップニュースだが、「メディアは、まるでプーケット全てが破壊しつくされてしまったかのような印象をひとびとに与えている」として、津波後のプーケットを異なった視点からサポートするサイトがある。イメージ・アジアというサイトの「津波後のタイ」(英語)という特集だ。ここでは、「津波に破壊されなかったタイ」が「バランスのとれた情報のために」世界に向けて発信されている。
ほとんどの政府も、破壊された設備とサービスの困難さを理由に、タイのプーケット、クラビ、カオ・ラックへの旅をする自国民に対し警告を出した。そして、それに伴い、多くのひとびとが津波後の旅をキャンセルし、南国の楽園プーケットを休暇先のリストからはずした。
しかし、このサイトを見るかぎり、カオ・ラックなどの被害の多かった地域以外は普段と変わらず、何もかもが営業中だということがわかる。ここには、津波後のプーケット周辺のリゾート・ホテルの営業状態をリストにし、ピピ島への日帰り観光の模様などの写真もアップされている。
一面的なメディアの発信と政府の警告のために、観光業に携わる何千もの現地タイ人たちが路頭に迷い、また迷うことを確実にした。災害のための援助には、こうした失業者の援助そして積極的な地域のプロモーションも含まれるべきではないのか、とこのサイトは問いかける。
「津波後のタイ」ウェブサイトは、新潟観光情報ウェブサイトを構築する上で参考になると思う。写真、表、地図、数字を使って、スキー場、道路、旅館、商店、等々の稼働状況(空室状況)を顔が見えるように、わかりやすく、リアルタイムに近い形で紹介する。
「Phuket hotel status(プーケットのホテルの状態)」ページを見て欲しい。一目瞭然。ここまでやる必要がある。
http://www.image-asia.com/Phuket%20Hotel4jan05-B.htm
「Status of beaches, hotels & other facilities in Phuket, Krabi & Koh Lanta(プーケット、クラピ、カオラックのビーチ、ホテル、その他施設の状況)」ページでは、ビーチの状況を説明している。
http://www.image-asia.com/post_tsunami_hotel_beach_status.htm
新潟県IT&ITS推進協議会が、
「新潟Liveカメラ」、
「新潟デジカメレポート」、
「新潟ナビネット」等、すばらしい試みをおこなっているけど、地震との関係性を念頭においての情報提供とは思えない。現在のコンテンツは、新潟中越地震がなかった場合でも、同じだと思う。また、面白いコンテンツを作ったとしても、そのプロモーションがまったくなされていない。ヤフーにリンクがあるのに、あのアクセス数は異常。インターネットビジネスはアクセス数がすべてであると、新潟県IT&ITS推進協議会には考えて欲しい。